
ひねくれ徘徊録②
ローマからシチリア島に到着。
5カ月の間、
数週間に一度Zoomで
打ち合わせをしていたとはいえ
ついに監督のアンドレアに対面。
少しの緊張。
空港で荷物が流れてくるのを待ちながら、頭の中を日本語から英語に
頑張って切り替えようとする。
背後から日本語が。
「日本人ですか」
(私に言ってるよな?)
はいそうですと答えると
年齢は少し上くらいの日本人男性が。
大学の教授をしていて仕事で
こちらに来ているという。
日本人女性が一人でいるのは珍しいからと気になって声をかけてくれたそう。
海外でも確かに佇まいで
日本人かどうかってわかるの、
あれ不思議だよね
当時はフェイスブックをやっていたので交換してゲートを抜けてさようならを告げ、アンドレアを探すと、激しく手を振る男性と花束を持った素敵な女性が。
彼らだ。
アンドレア、去っていく男性を見て
「あの人マネージャー?」
経緯を話す。
「よかった、この場所で解雇にしたわけじゃないんだね」
こういう冗談を話す、明るいイタリア人。
普段は皮肉たっぷりの
アニメーションを作っている。
私のお気に入りの作品はこちら。
ブラックユーモアが好きな方は是非とも。
友人のアニメーター・冠木佐和子さんが
サンダンス映画祭で彼に会い、
私を紹介してくれたことから
この撮影が決まった。
「後でデートの誘いがあるんじゃないか?」等と言って笑いながら車に乗る(後日本当に飲みに誘われたが行かなかった)
謎の歌を口ずさむアンドレアの運転で、映画の舞台となるパレルモに向かいます。
パレルモは彼の地元だそう。
後ろに乗る助監督のマリアは
笑顔がとってもかわいい。
あとで話をしたら
同い年で誕生日も一日違いだった。
初めて会った気がしない
シチリアは火山の島。
陸の内側には大胆な岩山がある景色が新鮮で眺めていても飽きません。
メールでやり取りをしていた
プロデューサーのジェンマもここで合流。(クールな男性かと思っていた)
まずは宿に向かいます。
元はトマト工場(缶詰などのトマト製品を扱う)だった建物をホステルにした宿。
調べてみたら多分ここ↓
外が少しドキドキする感じの路地なのですがセキュリティがしっかりしていた。
整理された中庭がとても美しい。
“This is for you!”
わーおが止まりませんでした。
感動した時のボキャブラリーが欲しい
管理者のセンスが相当良いのだろうか、
マジでいつかこういう家が欲しい、まじで
タイル床のキッチンが溜まりません。
この家で、2週間とすこしの生活が始まります。
次回はお部屋案内!